湿疹、皮膚炎、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、じんましん、虫刺され、とびひ、あせも、アレルギー(食物アレルギー、食物依存性運動誘発アレルギーなど)、乾癬、類乾癬、掌蹠膿疱症、白斑、水虫(足白癬、爪白癬)、巻爪、にきび、いぼ(液体窒素療法)、ヘルペス、帯状疱疹、皮膚腫瘍(ほくろ、脂漏性角化症、血管腫、他)、しみ、肝斑、脱毛、床ずれ、皮膚潰瘍、火傷、みずいぼ(伝染性軟属腫)、酒さなど。
ナローバンドUVB全身照射(紫外線治療)、XTRAC®は乾癬、白斑、アトピー性皮膚炎などの治療に使用します。
水虫は白癬菌の感染症のため、当院では顕微鏡にて白癬菌の確認をさせていただき、確定診断をしております。
足白癬は「趾間型(グジュグジュ)」、「小水疱型(プツプツ)」、「角質増殖型(カサカサ)」の3タイプがあります。
「趾間型」、「小水疱型」は多く見受けられますが、長い間治療をせずに放置すると「角質増殖型」に変わっていきます。
水虫は痒くないことも多いので注意が必要です。
「趾間型」はむやみに薬を塗るとその薬でかぶれることもあるので気を付けてください。
また「角質増殖型」は塗り薬が効きにくく保湿剤をうまく併用することで効果があがることもあります。
爪白癬は外用の効果が出にくいため飲み薬をお勧めすることもありますが、肝臓などの状態によっては内服できない場合もあります。
そのため血液検査を定期的にさせていただきながら処方をしております。
また肝機能障害のため水虫の薬が飲めない場合、爪を削りながら塗り薬を使用する方法をお伝えしています。
いぼとはパピローマウイルスに皮膚の細胞が感染することによって起こります。
基本的には液体窒素による冷凍凝固療法をおすすめしています。
液体窒素はおよそマイナス200度の液体で、これを当てることで急速冷凍、解凍し、いぼを小さくする方法です。
ヨクイニンの内服療法もお勧めしています。
酒さは「赤ら顔」とも呼ばれ、鼻や頬、額などに赤みやニキビのような症状がでる病気になります。皮膚の症状に加えて、ほてりやヒリヒリ感などもみられます。30~50歳に発症しやすく、男性よりも女性に多い傾向があります。
酒さは大きく4つのタイプに分けられます。また、複数のタイプの症状がみられることもあります。
顔が赤くなり毛細血管の広がりがみられます。
赤い盛り上がりや膿のたまったぶつぶつがみられます。
鼻の皮膚が厚くなりこぶのようなものができます。
眼の充血、異物感やかゆみ、乾燥、まぶしさを感じます。
治療として、顔の赤み、ぶつぶつ、毛細血管の広がりを改善する目的で、以下の治療を使用します。
酒さに対するスキンケアは皮膚を清潔に保ち、悪化の原因となる乾燥や紫外線を防ぐことが何よりも大切になります。
30℃前後のぬるま湯で、優しく洗って下さい。洗顔後は、タオルを押し当てるようにして水分をふき取りましょう。
皮膚が乾燥すると症状が悪化しやすくなります。しっかりと保湿をして下さい。洗顔後は特に肌が乾燥するため、十分な保湿をお願いします。
帽子や日傘、日焼け止めなどで、日常的に紫外線から肌を守りましょう。
酒さの患者さんの皮膚は外部からの刺激に非常に敏感になります。スキンケア用品は、刺激感の少ないものをお選びください。(無香料、低刺激、無添加、敏感肌用)
“酒さ様皮膚炎”は、ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏などの長期使用が原因で、顔面にほてりや赤い皮疹が生じるもので、酒さと症状は似ていますが、別の病気です。酒さとは異なり、口の周囲に症状がみられることが多い傾向があります。特に口まわりにできる場合を「口囲皮膚炎」と呼びます。
掌蹠膿疱は手のひら、足の裏に膿が出る疾患です。
同時に胸鎖関節痛といい、胸部の痛みを伴う場合もあります。
当院ではステロイド、保湿剤の塗り薬、抗アレルギー剤内服に加え、ビオチンの注射を行っています。
アトピー素因(気管支喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎、アトピー性皮膚炎の既往・家族歴の有無。IgE抗体を産生しやすい素因)を持つことが多く、皮膚の乾燥とバリアー機能異常を有し、アレルギーを起こしやすいことが知られています。特徴的な左右対称性の分布を示す慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)で、一般的に成人では6カ月以上、乳幼児では2カ月以上続くと慢性と判断します。刺激やアレルギー反応が加わって症状が生じると考えられています。慢性的な疾患ではありますが、適切な治療をきちんと受ければ、いずれ治ったと同様の状態になることが期待されます。
近年、アトピー性皮膚炎患者さんのバリア機能の異常にフィラグリンの発現低下が関与していることが注目を集めています。フィラグリンは皮膚のバリア機能を保つのに必要なたんぱく質です。さらにフィラグリンが分解する時に天然の保湿因子になり、皮膚に潤いを与えています。そのためフィラグリンの産生が低下すると肌のバリア機能に異常が起きるわけです。アトピー性皮膚炎の4人に1人は、フィラグリンというたんぱく質を作る遺伝子に異常があることもわかってきました。
外用療法は、皮膚の炎症を抑えながら、乾燥しやすい肌の状態を整えていく基本的な治療です。
症状が出てから、炎症のある部位に抗炎症作用(ステロイド、タクロリムス軟膏など)の軟膏を外用する方法です。
再燃を繰り返す湿疹に対して、症状緩和後も保湿外用薬によるスキンケアに加えて、抗炎症作用のある軟膏を週2回程度塗り、安定した状態を維持する治療法です。
保湿外用剤はアトピー性皮膚炎で低下している角質層の水分含有量を改善し、皮膚バリア機能を回復・維持することで、アレルゲンの侵入予防と皮膚炎の再燃予防・かゆみの抑制につながります。入浴直後に行うことがポイントです。
皮膚を清潔に保つことは大切です。36~40℃が皮膚バリア機能回復の至適温度であり、38~40℃がよいと考えられています。基剤が低刺激性・低アレルギー性で、色素や香料などの添加物が少ないものをお勧めしています。
当院ではナローバンドUVBやエキシマランプを用いて、かゆみや炎症を抑える治療も行っています。
炎症の抑制、バリア機能の改善を目的とした薬剤です。月2回、皮下注射の治療となります。
アトピー性皮膚炎のかゆみを抑制します。
過剰な免疫反応の抑制を行い、アトピー性皮膚炎を改善する、非ステロイド性の軟膏です。
重症のアトピー性皮膚炎に対する内服薬です。
病勢とともに変化して重症度を反映します。TARC値は月に1回、健康保険で測定できます。小児ではSCCA2が用いられます。
アレルギー体質があるかどうかの指標になります。
花粉、ダニ、ハウスダスト、カビ、食物に特異的に反応するIgE抗体などを測定する検査です。
結果をすぐ知りたい場合などは20分で結果の出るアレルギーテストも導入しています。指先からの少量の血液で検査ができるので、お子様にも向いています。
検査項目(ImmunoCAP、イムファストチェック)
検査に適している方
正式には伝染性軟属腫といいウイルス感染症です。
アトピー性皮膚炎など乾燥がある肌には感染しやすいです。
ある程度自然治癒が望める場合には経過観察をお勧めしておりますが、やむを得ず摘出するときは痛みをなるべく抑えるように痛み止めのシールを貼るなどして工夫しています。
乾癬患者さん全体の約70〜80%にあたります。乾癬の皮膚では、一部の免疫が過剰になり(サイトカイン)、炎症を起こしています。また皮膚の細胞が、正常な皮膚と比べて10倍以上の速度で生まれ変わっていることも知られています。
皮膚が赤くなる、盛り上がる、銀白色のフケのようなものが付着しはがれ落ちるなどの症状がみられます。かゆみは約50%の患者さんでみられ、かゆみの程度は人によりさまざまです。
頭皮や髪の生え際、ひじ、ひざ、おしり、太もも、すねなど外部からの刺激を受けやすい部位でよくみられますが、全身どこにでも出る可能性があります。全体の40〜80%は爪にも乾癬の症状がみられ、爪が先端から浮き上がって白くみえたり、爪の表面にポツポツとした凹凸ができたりします。
乾癬患者さんの中には、手足の関節や、首から背骨、アキレス腱、足の裏などに痛みや、腫れが出現します。乾癬患者さんの約15%に合併するといわれています。症状は関節リウマチに似ていますが、異なる病気です。関節の変形が生じた場合、不可逆性のため、関節炎を早く見つけて、治療を開始することが大切です。76%の患者様は皮膚症状が先に出現していますが、関節症状が先に出ている方も5%、皮膚と同時の方が18%いらっしゃるので、注意が必要です。
小さな水滴大の発疹が全身に現れるのが特徴です。小児や若年者に多く、扁桃腺炎などの感染症が誘因となることが多いといわれています。原因の感染症を治療することで症状は治まりますが、まれに何度も再発を繰り返し、尋常性乾癬に移行することもあります。
急な発熱とともに全身に発赤と膿疱が現れる汎発性膿疱性乾癬という希なタイプもあり、厚生労働省の希少難治性疾患(指定難病)に指定されており、認定基準を満たすと医療費助成対象になります。